週刊シネママガジン特別企画映画雑誌雑感まとめ「特集を終えて」
映画雑誌雑感

まとめ「特集を終えて」

 今年の8月からこの企画をスタートして早4ヶ月、映画雑誌を21誌特集しましたが、いかがでしたでしょうか。最後にまとめとして、カテゴリー別に僕なりのイチオシをピックアップしますと、次のようになります。

キネマ旬報 最も本格的な映画雑誌。映画批評の理想形がここにある。読み物としては最高点。
DVD Club 他誌とは一線を画す豪快な映画雑誌。普通の映画雑誌が飽きた人にオススメ。
ムービースター 気取らないミーハー誌。真摯なジャーナリズム魂。整理整頓された内容。
Cut 本音で語るインタビュー記事の奥深さ。自由奔放な作風。アート感覚のフォト。
テレビタロウ ワクワクさせる内容。これ一冊だけですべての情報をカバー。値段も安い。

 他にも映画雑誌は山ほどあり、映画雑誌でなくとも映画の大特集をする雑誌も数多く存在しています。青山ブックセンターみたいな大きな本屋さんに行くと、その種類の豊富さに驚きます。企画を立ち上げた段階では、海外の映画雑誌や、シナリオ・カメラなどの技術専門誌も取り上げるつもりでしたが、そうなると軽く50誌を超えてしまうので、ここでは「映画鑑賞に役立つ映画雑誌」ということで21誌だけに絞らせていただきました。とりあえず普通の書店で買える有名な映画雑誌はある程度押さえたつもりです。
 紹介文が似通ったものになったり、企画連載途中でイチオシの「DVDビデオぴあ」が休刊になってしまうなど、予期せぬアクシデントも多々あり、自分の無知さを晒したこともありましたけど、こうした企画は、日本の映画サイトでは前例のなかった試みだったと思うので、自分なりには満足しています。
 僕は映画雑誌に関しては本当に素人でした。「おのれ、この本の良さがわかってないな」とつっこまれても何も言い返せない立場なのに、そんな僕がいきなり映画雑誌を一冊手にとって、一度読んだくらいでその評価を決めつけてしまうのは、我ながら犯罪的だとも思っていましたが、色々と勉強になることが多く、記事を書いている自分が一番楽しませてもらってました。小学館やマガジンハウスが映画雑誌に参戦したら、もっと面白くなるだろうに、なんて意見もあります。
 僕の記事が、映画雑誌を買う時の参考になれば幸いです。

映画雑誌の発行部数ベスト5
1.テレビタロウ 636,000部
2.Cut 250,000部
3.HiVi 240,000部
4.DVD&ビデオでーた 148,000部
5.DVD&ビデオVISION 106,000部
 
【参考】
その他の有名雑誌の発行部数
月刊ザ・テレビジョン 1,203,000部
週刊少年ジャンプ 2,995,000部
ビッグコミックオリジナル 1,030,000部
日刊ゲンダイ 1,682,000部
週刊新潮 740,000部
週刊ポスト 802,000部
週刊プレイボーイ 502,000部
SPA! 195,000部
週刊アスキー 243,000部
ニュータイプ 183,000部
女性セブン 570,000部
FRIDAY 508,000部
POPEYE 110,000部
Sabra

154,000部

ザ・ベスト 400,000部
non・no 527,000部
CanCam 514,000部
ViVi

480,000部

FRAU

109,000部

anan 370,000部
CREA 106,000部
主婦の友 243,000部
クロワッサン 303,000部
PRESIDENT 208,000部
文藝春秋 674,000部
BE-PAL 187,000部
Invitation 70,000部
Newton 280,000部
ムー 70,000部
週刊ゴルフダイジェスト 130,000部
アサヒカメラ 74,000部
CARトップ 224,000部
BURRN! 160,000部
たのしい幼稚園 211,000部
※マガジンデータ2004参考
2004年11月26日