週刊シネママガジン特別企画映画雑誌雑感DVD&ビデオでーた
映画雑誌雑感
DVD&ビデオでーた

 「テレビタロウ」と共に、僕が毎月必ず買っていた雑誌である。DVD情報誌としてはこれが一番手堅いのではないか。
 角川書店は「ザ・テレビジョン」、「TokyoWalker」など、どの雑誌も「模範的情報誌」というべき出来栄えであるが、「DVD&ビデオでーた」も同様で、いかにも敵を作らない生粋の正統派DVD情報誌となっている。ミーハー寄りでもマニア寄りでもなく、硬派でも軟派でもない。情報量も多すぎず、少なすぎず、適量。中性的な文章で、男女ともに楽しめるし、映画以外の情報もある程度カバーできる。ページ数も他誌DVD情報誌より30ページほど多く、用紙の材質も高級感があるが、その割には値段はかなり安い。いろいろな意味でグラフの平均地点に位置する雑誌で、むしろそこが希有である。ライターたちもなるべく自分の個人的意見をひかえて、真面目に客観的な文書を書いている。そのためコラムが読みたいという人にとっては少々物足りなさを感じるかもしれないが、文字通り「データ」目的で買うのであれば、これ以上しっくりくるものはない。

→第13回「DVD Club」へ続く

DVD&ビデオでーた

「DVD&ビデオでーた」
角川書店
毎月20日発行
発行部数15万部
http://www.dvddata-mag.com/

今回取り上げたナンバー
「2004年10月号」390円
表紙/スター・ウォーズ

※主な記事
スター・ウォーズ舞台裏を大スクープ
空きの2大映画祭とっておきNEWS
スター・レポート
角川映画プレミアム・ガイドブック

2004年9月30日