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集英社といえば「ジャンプ」「PLAYBOY」など、雑誌の代名詞ともいえるヒット誌を数多く放つ名門出版社である。洋画雑誌の「No.1」を自称している「ロードショー」は、それなりに古い歴史を持つ。90年代は最もナウい洋画雑誌だったと思うが、僕はとにかくこの雑誌といえばメグ・ライアンのイメージが強い。日本の洋画ファンにメグ・ライアンのようなアメリカ映画のヤング・アクトレスを大々的に紹介して、いってみれば日本のミーハー層の行方は「ロードショー」が握っていたようなものだった。現在も、一般的には知名度が低いキーラ・ナイトレーを表紙に持ってきて、あいかわらずスターのステッカーを付録につけるなど、他誌にはなかなか真似できないことを堂々とやってみせるこの風格。
あらゆる映画雑誌が混在する今では、その影響力も薄くなっているが、昔からの愛読者は強し。読者の年齢層が高くなっても気持ちはティーンのまま。最大のライバルは「スクリーン」で、昔から両者似たような企画で対抗していたものだが、「ロードショー」の方がオシャレ度は上。
もともと読者のアンケートや投稿で成り立っているような雑誌だ。読者のイラスト・コーナーは昔から定評があり、投稿者のレベルが高い。現在はイラストもカラー印刷になっているが、ページが減ったのは惜しい。
独自企画「あなたが選ぶスター・ベスト10」は、昔からずっと集計を続けているいわば「映画スターの視聴率」みたいなもの。時代時代で変わりゆくミーハー受けのスター像がはっきりと反映。まさに日本のミーハー体系のバイブルである。
→第8回「週刊20世紀シネマ館」へ続く |
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「ロードショー」
集英社
毎月21日発行
発行部数10万部
http://www.shueisha.co.jp/
今回取り上げたナンバー
「2004年10月号」780円
表紙/キーラ・ナイトレー
※主な記事
恋・噂。気になるニュース最前線
恋人にしたいアクター選手権
ハリウッドの表と裏
イギリス・ファンタジーの世界
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