【か】 【き】 【く】 【け】 【こ】

【か】


カートゥーン cartoon [作]

 アニメーション映画。とくにアメリカの短編コメディ・アニメを指す。




カイエ・デュ・シネマ Cahiers du Cinema [他]

 アンドレ・バザンらが1951年に創刊した映画雑誌。フランソワ・トリュフォー、ジャン・リュック・ゴダールらが寄稿し、フランス・ヌーベルバーグを生み出す原点となる。
→ヌーベルバーグ




回想シーン [編]

 登場人物の心の中の記憶・想像を描いた映像。フラッシュバック。




回転率 [他]

 ビデオ・レンタルで、映画一作品について、借りられた回数を、在庫本数で割った数字。すなわち、ビデオ一本分の平均レンタル回数のこと。話題作は当然のこと数値が高い。



画角 angle of view [撮]

 レンズの視野の広さ。広角レンズは広い画角を持ち、望遠レンズは狭い画角を持つ。
→広角レンズ、望遠レンズ



かき落とし爪 [撮]

 フィルムを正しく間欠運動させるためのカメラ内・映写機内の機関。



書き割り [装]

 絵で描いた景色、あるいは写真を引き延ばした景色のセット。ライティングの妙でフィルムの中では本物の景色に見えてしまう。



かげぜりふ [脚]

 画面外からの効果的な台詞。



楽屋落ち [脚]

 その業界の人にしかわからない落ち。



飾り込み [装]

 小道具のスタッフがセットに小物を飾ること。テーブルの上に灰皿を置いたり、棚の上に目覚まし時計を置いたりする。



かせ [脚]

 物語で、登場人物の行動の妨げとなる要素のこと。かせがあるのとないのとで、展開がずいぶんと違ってくる。



肩なめ over the shoulder shot [撮]

 登場人物の後ろから撮った映像で、その人物の肩・後頭部などが画面の端にかかった構図。O.T.S.ショット。肩越しショット。
→なめる



語り [脚]

→ナレーション



滑舌 [演]

 セリフの発音がいいこと。



カチンコ
 clapper board
[編]

 カチンという音のするボード。シーンやテイクなどの説明が書けるようになっており、編集時にはカチンコのぶつかる瞬間のコマと録音テープの音を合わせれば、映像と音声を同調させることができる。ボードにナンバーを書くのは、通常は助監督の仕事。



カット cut [編]

 この言葉の意味はあいまいであるが、映像から映像への転換、ひとつのカメラで撮影したフィルム部分(ショット)、フィルムを切る行為、などをさす。



カットアウェイ cutaway [編]

 ふたつの連続するカットとカットのつながりを指す言葉で、後続のカットが前のカットで写した映像を含まないもの。
→マッチカット



カット頭、カット尻 [編]

 カットの一番最初のコマがカット頭、一番最後のコマがカット尻。



カット・イン cut in [編]

 ひとつの場面にそれとは関連性の少ない画面を挿入すること。



活動写真 motion picture [他]

 映画の古い言い方。日本の業界では「活動写真」と「写真」を別の芸術だと区別している。
→写真




カット・バック cut back [編]

 二つの場面を対照的に交互に見せること。追っかけ。



ガファー 
gaffer
[撮]

 照明責任者。



かぶる [映]

 客が大入りすること。



カポック [装]

 反射光に使う発泡スチロールの板。



上手 [他]

 画面の右側。
→下手




カメオ cameo [演]

 作品で、ちらりと顔を出すスターのこと。無数のスターたちがちょい役で出演した豪華作品「八十日間世界一周」のプロデューサー、マイケル・トッドが銘打った言葉である。



カメラオペレーター camera operator [撮]

 実際にカメラを操作し、撮影をする人。アメリカでは組合の規定で、撮影監督は決してカメラを操作してはならないことになっている。



カメラマン [撮]

→撮影監督、カメラオペレーター



カルト・ムービー cult movie [作]

 一部に熱狂的な支持者がある映画。余り有名な作品ではないが、マニアに受けるもの。「エル・トポ」、「ロッキー・ホラー・ショー」は代表的。



カロルコ Carolco [製]

 マリオ・カサール、アンドリュー・バイナの2人が設立した独立映画製作会社。「ランボー」、「トータル・リコール」、「ターミネーター2」、「氷の微笑」、「チャーリー」、「カットスロート・アイランド」などを製作。近年は予算超過で経営が危うく、配給はメジャースタジオに任せていたが、1999年に倒産。



完全版 [作]

 カットされたシーンを付け加えて新たに編集しなおしたバージョン。
→ディレクターズ・カット




監督 film director [撮] 特集記事のページはこちらへ

 映画を作る人。主な仕事は脚本の内容を検討し、俳優に演技をつけることだが、総合的に作品の芸術面を指揮する。監督の才能しだいで作品の出来映えは違ってくる。普通なら、企画・撮影・編集は監督の仕事ではない。



カンヌ映画祭 Festival international du film de Cannes [他] 特集記事のページはこちらへ

 フランスのカンヌで、1946年から毎年行われている映画の祭典。マーケットとしても有名で、世界一華やかな祭りだとも言われており、世界中の映画作家たちが毎年自信作(公開前の作品に限られる)を出品し、多くのスターたちが出席する。最も優れた作品は、パルムドールの栄冠を獲得することができる。日本では今村昌平監督が2回受賞している。



ガンマ  gamma [撮]

 フィルムのコントラストの度合い。ガンマ値が高いほど、コントラストは強くなる。
→コントラスト

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【き】


キープ keep [撮]

 撮影で、NGではないが、OKにはしたくないテイク。バックアップとして保留になる。
→NG



キー・ライト key light [撮]

 撮影で、一番強い主照明のこと。通常、被写体から45度の角度に設置されるが、役者の顔つきによっては、表情がわかりわすいように、角度調節しなければならない。
→フィル・ライト




消えもの expendable [装]

 ビールやタバコなど、使ってしまうとなくなってしまう小道具。消耗品。



擬音 [編]

 実物の音ではなく、ものを使ってそれに似たような音を作り出したもの。擬音の方が本当の音よりもリアルである。
→サウンド・エフェクト




企画 
plan
[製]

 映画を作るための原点となる案。映画製作はここから始まる。どういうテーマで、どういう見せ方にするか、誰を起用して、どれくらいの予算を注ぎ込むか、どういう層の観客をターゲットにするか、などが決められる。通常プロデューサーがまとめあげ、スタジオの企画会議に提案する。



着ぐるみ
[装]

 全身を覆うぬいぐるみの装具。日本の怪獣映画は着ぐるみを着て撮影するのがほとんど。



キネコ kinescope [製]

 テレビからフィルムに変換する方式。直接テレビ画面をフィルムカメラで撮影する。
→テレシネ

キネトスコープ

キネトスコープ Kinetoscope [映] 特集記事のページはこちらへ

 世界初の活動写真装置。1894年4月14日に発表。「上映」ではなく、のぞき式だったので、観客は一回につき1人だけだった。エジソンとディクソンが開発。【写真】



キネマ旬報ベスト・テン [他]

 映画雑誌キネマ旬報が毎年開いている催しで、日本の映画評論家がその年の傑作映画ベスト・テンを決めるというもの。1924年から毎年行われており、その歴史は映画賞最古のアカデミー賞よりも古い。映画祭や映画賞とは違い、ベスト・テンに入る作品は実に多彩である。邦画では小津安二郎、洋画ではチャールズ・チャップリンが第一位に選ばれた回数が最も多い。



キノ・グラース Kino-Glaz [作]

 20年代、ソ連のジガ・ヴェルトフが提唱したドキュメンタリー映画運動の総称。「これがロシアだ」などの傑作が生まれた。



ギミック gimmick [装]

 特殊効果。



脚色 [脚]

 小説などを映画用の脚本に書き直すこと。



脚本 screenplay [脚]

 映画で使われる台本。場面ごとに登場人物の台詞や動作、情景などが指定してある。
→シナリオ、スクリプト




逆モーション reverse motion [編]

 フィルムを逆転走行させることで、時間が逆に進んでいるよう見せる映像。「詩人の血」「オルフェ」など、ジャン・コクトーの映画で効果的に使われている。



キャスト cast [製]

 役をふりあてること。誰を起用するかで、作品の売上げも変わってくるので、慎重に企画される。出演者の意味でも使われる。配役。キャスティング。



逆光 backlight [撮] 特集記事のページはこちらへ

 対象の後ろから指す光線。逆光が強いと、登場人物が暗くなったり、見えなくなったりするが、これを敢えて利用して、登場人物のシルエットを強調させた映画も多い。バックライト。



キャッスル・ロック Castle Rock International [製]

 ソニー傘下の独立系映画会社。ロブ・ライナーらが創設。名前はスティーブン・キングの小説からもらっている。製作した作品は、「恋人たちの予感」、「ミザリー」、「シティ・スリッカーズ」、「ショーシャンクの空に」など。



キャッチ・ライト catch light [装]

 スターの目を輝かせるために使う小型ライト。レフ板を使う場合もある。



キャプラ・タッチ
[作]

 フランク・キャプラ監督の映画で、いかにもキャプラらしい演出。代表的な作品は「スミス都へ行く」。キャプラ映画に限らず、心温まる純粋な作品や、アメリカン・ドリームが描かれている作品は、しばしばキャプラ・タッチと呼ばれる。



キャメラ 
camera
[撮]

 カメラの英語読み。撮影に関することを総じてこういう。日本の映画業界でもカメラのことをキャメラというが、これはスティル写真機と区別するためであり、文字にするときはふつう「カメラ」と書くのが一般的。



狂言 [作]

 能、歌舞伎、芝居のこと。



狂言廻し [脚]

 主人公ではないが、ストーリーを進行させるために必要な登場人物。



魚眼レンズ fish-eye lens [撮]

 180度の画角を持つ広角レンズ。歪みが激しいため、映画ではあまり使われることはない。



切り返しショット reverse angle [撮]

 会話シーンで、第二の話者のショット。第一の話者の反対側から撮影する。



記録映画 [作]

→ドキュメンタリー映画



銀幕 [映]

 シルバー・スクリーン。転じて映画・映画界を指す。

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【く】


クーガン法 [他]

 未成年の子役が稼ぐ収益から、生活費・教育費、その他の経費をその子役のために確保しておくこと。「キッド」の子役ジャッキー・クーガンの給料を両親が全額使い切ってしまったことからそう名付けられた。




クール [映]

 テレビの帯ドラマの放映単位。1クールで13回。




クセノン・ランプ xenon lamp [装]

 非常に強い光を出すライト。アーク・ライトに取って代わって、現在は使用されている。
→アーク・ライト



〜組 [撮]

 黒澤組、溝口組という風に、その監督の撮影グループをいう。




クライマックス climax [脚]

 一番盛り上がっているシーン。ふつう結末の直前にくる。起承転結でいう転のところ。



グラス・ショット glass shot [撮]

 画面の一部が、カメラの前に置かれたガラスの板に描かれているショット。



クランク・アップ finish shooting [製]

 撮影を完了すること。



クランク・イン start filming [製]

 撮影を開始すること。



グランド・ホテル形式 grand hotel [脚]

 群像劇の一種で、限られた空間の中で、さまざまな登場人物について並行して描く構成形式。主人公が複数いるのが特徴で、この手の映画はキャスティングが豪華な場合が多い。「タワーリング・インフェルノ」など。



クリアビジョン clear-vision [他]

 改良型NTSC方式。普通のテレビ放送よりも映像品質が高い。
→NTSC方式




グリップ 
grip
[装]

 ドリー、クレーンなど特殊機材を担当する人。



クレイ・アニメーション clay animation [撮]

 粘土を使ったストップモーション・アニメーション。近年は「ウォレスとグルミット」が有名。
→ストップモーション・アニメーション



クレーン・ショット crane shot [撮]

 クレーンを使って撮影する移動ショット。クレーンを使うと、移動ショットにありがちな揺れがなくなり、レール撮影では不可能な回り込みの映像や俯瞰の映像も撮影することができる。「黒い罠」の冒頭のシーンはクレーン・ショットの名場面である。【写真は撮影用のクレーン】
   


クレジット credit [製]

 映画に関わった役者・スタッフ・企業・商品・提供者などの名前を明らかにすること。あるいは関係者の名前をズラリと並べたもの。通常は、映画が始まる前と終わった後に見られる。
→エンド・ロール




クレショフ効果 [編]

 ソ連のレフ・クレショフが研究した映画編集効果のひとつ。人物の顔の表情を写した映像が、前後にくる映像によっては表情が違って見えるというもの。



クロース・アップ close-up [撮] 特集記事のページはこちらへ

 人物の顔全体の接写。目の接写や、人物以外の接写を意味することもある。クローズ・アップ。クロース・ショット。
→フル・ショット、ミディアム・ショット



クロス・カッティング cross-cutting [編]

 2つ以上のアクションを並行して交互に見せること。クロス編集。



群像劇 [作]

 多くの人々を主題としたドラマ。現在はロバート・アルトマンとウディ・アレンの二人が二大双璧といえる。



クロス・ライティング crosslighting [撮]

 横からの照明。

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【け】


傾斜フレーム 
canted frame
[撮]

 カメラを傾けて、フレームを水平線と非平行にしたアングル。傾斜フレームが効果的に使われた作品で最も有名なのは「第三の男」である。ダッチアングル。中国式アングル。



ケイパー Caper [作]

 コミカルな泥棒映画。



劇映画 movie [作]

 一貫した物語としての筋のある映画。ドラマ。
→ドキュメンタリー映画



劇場用映画 theatrical film [作]

 劇場で上映するために作られた映画。我々が映画と呼んでいるもののほとんどは劇場用映画である。
→テレフィーチャー



劇中劇 play within a play [脚]

 映画の中の別のドラマの場面。普通ストーリーに何らかの関係があるものを指す。



ケミカル [編]

 字幕技術のひとつで、化学薬品を使ってフィルムの色を白く変化させて字幕を入れる。CS。
→パチ、焼き込み、レーザー




原色 primary color [撮]

 混合することによって種々の色を作り出せる基本となる三色。加法混色(光の三原色)では「緑(G)」「赤(R)」「青紫(B)」。減法混色(絵の具の三原色)では「黄(Y)」「赤紫(M)」「藍(C)」である。テレビの色は加法混色によるものだ。【写真】



原題 original title [製]

 作品の、製作国での公開タイトル。原題次第で作品の運気は大きく左右される。日本では外国映画のタイトルは邦題に改められて公開されるが、場合によっては原題と全く意味の異なるタイトルが付けられる。最近は原題をカタカナ読みにしただけの邦題が増えてきた。



検討稿 [製]

 最初に企画案の叩き台にされるシナリオ。この後、準備稿、第1稿(改定稿)、第2稿などを経て、ようやく決定稿となる。

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【こ】


広角レンズ 
wide-angle lens
[撮]

 広い画角を持ったレンズ。奥行きは強調されるが、多少の歪みが生じる。
→望遠レンズ




光学トラック optrack [編]

 サウンドトラックで、光学式のもの。電気信号化された音を光に転換して録音する。
→磁気トラック



興行収入 box office [映]

 チケット販売総額。インフレを考慮すれば、興収は「風と共に去りぬ」が歴代ベストで、今の映画の売上げは同作の足下にも及んでいない。興収。グロス。



合成 [編]

 特撮で、2つ以上の映像を組み合わせること。何もないところで役者に演技をさせ、後から背景を合成すれば、予算の節約になる。



高速度撮影 [撮]

 コマ数を24コマ以上の速度で撮影すること。できあがった映像はスローモーションになる。
→コマ落とし、スローモーション




後退ショット pull-back shot [撮]

 カメラを引いて行き、場面全体を明らかにする移動ショットあるいはズーム・ショット



降板 [製]

 役者やスタッフが、クランク・インした後に降ろされること。辞退すること。



ゴースト ghost image [編]

 動きのある映像で、残像が追いかけていくような映像。多重露光で作り出す。



ゴー・モーション [撮]

 一コマずつ撮影するストップ・モーション・アニメーションにおいて、ブレを表現することで、従来カクカクしていた動作を、より滑らかにみせる技術。
→ストップ・モーション・アニメーション、フル・モーション




ゴールデングローブ賞 the Golden Globe Awards [他]

 記者たちの投票によって決められる映画賞・テレビ賞。アカデミー賞授賞式の前哨戦としてニュース価値が高い。最優秀賞にはドラマ部門とミュージカル/コメディ部門の二種類がある。



五社協定 [製]

 東宝・松竹・東映・日活・大映の間で結ばれていた協定で、それぞれの所属の俳優は、別のスタジオでは出演できないものとした。
→スター・システム、ブロック・ブッキング・システム




コスチューム・プレイ costume play [作]

 衣裳や舞台装置の豪華さで観客を引きつける大掛かりな歴史劇。「ベン・ハー」、「クレオパトラ」など。



固定カメラ locked-off camera [撮]

 固定ショットを撮るため、カメラを三脚に固定して、動かないようにしたもの。



固定ショット static shot [撮]

 カメラを動かさないで撮ったショット。



5.1chサラウンド [編]

 DVDの音声再生方式のひとつ。取り囲むように、前方に3つ、後方に2つのスピーカを配置し、それにサブウーファ(低音のみ)を加えたもの。ドルビー・デジタル方式、DTS方式などが再現できる。



小道具
 property
[装] 特集記事のページはこちらへ

 映画に使われる道具で、役者が手に持つことができるもの。椅子、拳銃など。



ゴトク [撮]

 ローアングルを撮影するための三脚。ハイハット。鉄三。



コピーガード
 copy guard
 [他]

 ビデオの不正コピーを防止するための信号。無理にダビングした映像は明滅してしまう。



コマ落とし [撮]

 フィルムの回転速度を落として撮影すること。できあがった映像は動きが早くなる。
→高速度撮影




コマ撮り stop motion photography [撮]

 カメラを一コマずつ作動させながら動きをつけていく撮影方式。特撮映画でよく使われる。



コメディ comedy [作]

 笑いや快活な気分を呼び起こし、明るい気持ちにさせてくれる映画。喜劇。広義では、ヒューマン・ドラマ、ブラック・ユーモアなどもコメディ映画に位置づけられる。ドタバタしたアクションを売りにしたものをスラップスティック・コメディ、状況のおかしさを売りにしたものをシチュエーション・コメディ、洗練された都会派コメディをソフィスティケーテッド・コメディ、男性と女性の会話を中心としたスクリューボール・コメディ、その他、色々なカテゴリーに分類される。チャールズ・チャップリン、ビリー・ワイルダーの作品群が代表的。



コメディ・リリーフ comedy relief [演]

 緊迫したシーンの間に軽く加えられた息抜きの場面。あるいはその場面に登場するコメディアン。



コラージュ collage [編]

 映像を切り取って別の映像に貼り付けたり、挿入したりする演出。


コロンビア
コロンビア Columbia [製]

 ハリウッドのメジャー・スタジオのひとつ。1924年創設。30年代におけるハリー・コーン、フランク・キャプラの活躍から地位をのばしていき、「或る夜の出来事」、「地上より永遠に」、「波止場」、「アラビアのロレンス」、「クレイマー、クレイマー」など名作を発表し続け、最もアカデミー賞受賞回数の多い名門スタジオになる。83年には別の映画部門として、ペガサス・マークのトライスター社を設立。89年からは日本のソニーに買収されて社名がソニー・ピクチャーズとなる。【写真は会社のマーク】



コンストラクション
 construction
[脚]

 シナリオの構成。



コンティニュイティ continuity [脚]

1)カメラの動かし方や演技などが書かれた設計図。コンテ。台本
2)画面・ショットのつながり。




コントラスト contrast [撮]

 明暗の対比。ハイ・コントラストの映像は黒と白の区別がはっきりしているが、ロー・コントラストの映像は灰色が強調されている。



コントラプンクト [編]

 映像と音声のそれぞれが違う感情を持っていること。例えば暗い映像に明るい音楽をかぶせたりする。対位法ともいう。
→ユニゾン




コンポジション composition [撮] 特集記事のページはこちらへ

 平面の映像に美的効果を出すための配列・組み合わせ。構図。