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ページを開くと、ぷんと海外の印刷物に似た特有の匂いがし、何か特別の映画雑誌を見ている気分にさせる。
「え?ホントに季刊誌?」と思ってしまうほど良くできた内容で、いっそ月刊誌になって欲しいと僕は願う。まだ創刊から8号目なので、細々とした感じは否めないが、僕の予想ではいずれは月刊誌になると思う。
ドキュメントとインタビューを中心とする内容は日本映画寄りの「Cut」といった趣であるが、アーティスティックな写真といい、文字の色遣いといい、その洗練されたデザインが高級感を高める。それで、フルページ136ページ、オールカラー、690円とはお買い得である。「アンチ映画雑誌」的な雰囲気もあるので、普通の映画雑誌に飽きた人にぜひオススメしたい。
色々な文化人に映画について長めのコメントをさせるところなど、プロのライターの映画批評とは違った視点が見られて興味深いが、フライヤーやダイレクトメールのグランプリを決める独自企画も満載。どれもセンスがよく、現場スタッフの淡々とした撮影日誌や、映画学校のイエローページなどもある。
→第21回「月刊テレビタロウ」へ続く
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「クランク」
ピーツーピーネットワーク
季刊誌
http://www.p2p-network.com/
今回取り上げたナンバー
「2004年冬号」690円
表紙/「約三十の嘘」の出演者たち
※主な記事
2004年もう一度観たい映画ランキング
エロスな映画
DM/FLYER/PRESSグランプリ
保存版"映画の学校"
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