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「トランスフォーマー」マイケル・ベイ製作。もう本当に怖い映画だよ・・・ ちかごろやたらとリメイク映画ばかり見ているような気がするが、どれも出来がいいね。今日ここで紹介する映画は、1986年にルトガー・ハウアーの主演で公開されたサスペンス作品を「トランスフォーマー」のヒットメーカー、マイケル・ベイが現代風にリメイクしたものだ。 監督のデイヴ・メイヤーズという人がMTV系出身だったので、スタイリッシュに作り込みすぎているのじゃないかと僕は心配していたけど、その不安はタイトルバックを見て一瞬にして吹き飛んだ。音がすごすぎ。やっぱ音響にこだわってるのは職人気質か。でも、この爆音のごときSEの馬鹿でかさがこの映画の売りのひとつかと思う。決して子供だましのハッタリではありません。音響もここまでこだわるとまじで怖いよ。 この映画、上映時間が84分と短めだけど、サスペンス映画にありがちな事件前の長い前置きのようなものがほとんどないため、かなり濃縮された84分になっている。だから始まってそうそうから何やら不気味な雰囲気が漂う。 若い学生カップル2人きりの楽しいはずの休日だったのに、ハイウェイで正体不明のヒッチハイカーを乗せることになって、こいつがたいへんなサイコ野郎で、カップルはワケもなく殺されそうになる。なんでこんな羽目にあわなきゃ行けないんだという不条理さがたまりません。 なんとか車からサイコ野郎を突き落としたのはいいけれど、かと思ったらまた現れて。悪役のその神出鬼没ぶりが怖すぎる! しかもこいつがターミネーターのごとき無敵ぶり。もう終わりもう終わりと思ったらまだ終わってなくて、最後まで安心して見ていられません。おまけに濡れ衣まで着せられて、警察にも追われるはめになって、板挟み状態に。何もないハイウェイに取り残されて、もうなすすべがなく、いっそ死んだ方が楽なんじゃないかと思わせるほど耐えがたい状況に追い込まれて、これぞまさに生き地獄! 僕も見ていて「もうやめてくれー」と、だんだん息苦しくなって来たけど、なんとか最後まで持ち堪えられました。すごくエグい映画だけど、でも最後まで見届けないと気持ち悪いままだよ。 悪役はショーン・ビーンだ。僕はこの俳優は「ロード・オブ・ザ・リング」を見てから好きになったけど、彼はこれからもこういう方向の役に進みそうな予感がする。それぐらいのハマリ役。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のヴィゴ・モーテンセンと同じ歩み方な気もする。 ヒロインのソフィア・ブッシュという子はこれが出世作となりそう。この子がめちゃめちゃかわいいんだよな。良い子を抜擢したものです。ミニスカで必死で逃げまくる彼女を見るのもまたひとつの楽しみ方ですな。彼女の最後のセリフが「してやったり」という感じで救われる。この一言を聞いて、僕も安心してお家に帰れました。 http://www.hitcher.jp |
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2007年10月25日 |