週刊シネママガジン特別企画シネマガプレス第12回大阪ヨーロッパ映画祭

今年の大阪ヨーロッパ映画祭を開催します! 関西地区の方に限らず、全国の映画通の皆さん、要チェックですよ!

大阪ヨーロッパ映画祭は1994年に始まり、今年で12回目を迎えることになりました。今年も上映・展示・パーティ・レクチャーなど豊富のコンテンツで、12のイベントを12カ所の会場で開催します。同映画祭では数多くのヨーロッパ映画を「日本初上映」してきましたが、去年オープニング上映した「コーラス」など、後から世界的にヒットした映画も少なくありません。今年は7本の最新長編映画を上映します。作品の監督・出演者たちも来日することになっており、上映後にディスカッション、サイン会も行います。

12イベント・コンテンツ

1)最新長編映画上映(上映/ディスカッション)
2)ドイツ・アニメーションフィルム展(上映/展示)
3)VIEWFINDERS 〜ドイツ新世代映画特集(上映)
4)キンダーフィルム特集−フィンランドキッズフィルム(上映)
5)舞台ル・アーブル「霧の波止場」「商船テナシチー」(上映)
6)映画祭・歴史絵巻(美術展)
7)ヨーロッパの映画人 in 関西(写真展)
8)re:construction 〜美を追究しつつ〜(写真展)
9)世界のCMフェスティバル in Osaka(上映/パーティ)
10)オールナイトパーティー(パーティ)
11)映画塾(レクチャー)
12)開催記念パーティー(パーティ)

それまで名誉委員長にはベルナルド・ベルトルッチヴィム・ヴェンダースといった名だたる映画人を迎えてきましたが、今年の名誉委員長はヨーロッパ・ハリウッドで活躍する国際俳優・監督のイェルーン・クラッベに決定。同氏の主演作「Off Screen」も映画祭で上映します。

短編アニメーションも熱いですよ。<ドイツ・アニメーションフィルム展>ではアカデミー賞の短編アニメ部門にもノミネートされた「ROCKS」を含むドイツ製の15本の短編アニメーションを上映。また、<キンダーフィルム特集>ではフィンランドの子供が作った6本の短編アニメーションを日本語吹き替えにて上映します。

<舞台ル・アーブル>というイベントでは、大阪港とフランスのル・アーブル港が姉妹港を提携して25周年を迎えたことを記念して、港にちなんだあの名作「霧の波止場」「商船テナシチー」を上映。クラシック映画ファンも必見です!!

しかし、僕としては、なんといっても<世界のCMフェスティバル>が気になります。これはオールナイトで500本のCMを一気に上映するという恒例のイベント。絶対外せません。あー、この日まで待てません!

映画人たちと夜を過ごす<オールナイトパーティー>や、プロの生の声が聞ける<映画塾>など、とにかく大阪ヨーロッパ映画祭は複合イベント目白押しで今年も気合いが入っているようです。今から楽しみですね。去年も3万9000人の観客が参加しましたし、とても意義のある映画祭なので、映画ファンならば、こういうイベントには進んで参加すべきですよ。これも人生経験と思って、さあ行きましょう!

最新長編映画7作品の紹介(日本初上映)


ハンブルク・セル


Off Screen


ひとすじの温もり


永久(とわ)の愛


マリオの生きる道


凍える太陽

「ハンブルク・セル(仮題)」
イギリス映画
9.11アメリカ同時多発テロを描いた問題作。1人の青年がテロリストに変貌するまでを様々な関係者の証言をもとに映像化。主演のカリム・サラーの来日を予定しています。

「Off Screen」
オランダ・ベルギー合作
オランダで実際に起こった人質事件を基にしたサスペンス映画。オランダ語作品。監督のピーター・カイパス来日予定。主演のイェルーン・クラベは今年の名誉委員長です。

「ひとすじの温もり(仮題)」
スイス映画
2005年度スイス映画賞ノミネート。ドイツ語作品です。監督のベティナ・オベルリが来日の予定です。

「永久(とわ)の愛(仮題)」
ポーランド/スイス/ベルギー合作
ベネチア国際映画祭で金獅子賞にノミネート。フランス語作品です。監督のグレッグ・ズグリンスキ来日予定。

「マリオの生きる道(仮題)」
イタリア映画
イタリア語作品。主演女優のヴァレリア・ソラリノが来日予定です。

「凍える太陽(仮題)」
スペイン映画
スペイン語作品。スペイン・ゴヤ賞新人監督賞受賞。監督のパブロ・マロが来日予定です。

「髭を剃る男(仮題)」
フランス映画
フランス語作品。カンヌ国際映画祭監督週間正式出品、ヨーロッパ映画賞受賞。監督のエマニュエル・カレール来日予定。この作品のみ関西初上映。

VIEWFINDERS シネ・リーブル梅田 上映作品日程

現在、ドイツの文化や経済、科学を広く日本に紹介する「日本におけるドイツ年2005/2006」が開催中です。大阪ヨーロッパ映画祭ではこれを記念して、ドイツ新世代映画特集「VIEWFINDERS」と題して、近年高く評価された7本のドイツ映画をシネ・リーブル梅田にてレイト・ショー上映します。

11/12(土)「らくだの涙」※アカデミー賞ノミネート
11/13(日)「ガン・シャイ」
11/14(月)「幻影」※ベルリン国際映画祭金熊賞ノミネート
11/15(火)「芝居に夢中」
11/16(水)「グッバイ、レーニン!」※アカデミー賞ノミネート
11/17(木)「シュルツェ、ブルースの旅立ち」
11/18(金)「ベルリンフィルと子どもたち」
※上記作品はすべて21:00からの上映になります。

第12回大阪ヨーロッパ映画祭
2005年11月開催
http://www.oeff.jp/

12イベントスケジュール

1)最新長編映画上映
海遊館ホール
11/19(土)〜11/23(祝水)
11/19,20は上映後に討論会/サイン会開催

2)ドイツ・アニメーションフィルム展
梅田スカイビル展望フロア
11/5(土)〜11/28(月)

3)VIEWFINDERS
シネ・リーブル梅田
日程は本文に記載

4)キンダーフィルム特集
キッズプラザホール
11/19(土),11/20(日),11/23(祝水)
1日に11:30,13:00,14:30,16:00の4回開催。上映後にはクレヨンを使っての感想絵タイムがあります。

5)舞台ル・アーブル
WTCホール
11/11(金)、11/12(土)
※11/12は専門家による上映前の解説あり

6)映画祭・歴史絵巻
堂島アバンザ
11/16(水)〜11/27(日)
10:00〜20:00
※11/22(火)17:00サイン会

7)ヨーロッパの映画人in関西
関空展望ホール SkyView
10/20(木)〜11/20(日)
10:00〜22:00

8)re:construction
梅田チェルシーマーケット
11/10(木)〜11/24(木)
10:00〜21:00
※11/22(火)17:00サイン会

9)世界のCMフェスティバル in Osaka
大阪国際交流センター大ホール
11/25(金)、11/26(土)
21:30〜翌朝5:00

10)オールナイトパーティー
CLUB NOON
11/22(火)
21:00〜翌朝5:00

11)映画塾
日本写真映像専門学校ほか
開催日は公式サイトを参照

12)開催記念パーティー
ウェスティンホテル大阪
11/18(金)
19:00〜21:00(開場18:00)
※パーティ参加は招待客のみ。ただしランボルギーニによる来日ゲストの到着シーンはどなたにもご覧いただけます。

料金

<最新映画上映>
1回券 前売1200円 当日一般1500円/学生シニア1200円
3回券 前売3000円 当日3500円

<VIEWFINDERS>
1回券 前売1200円 当日一般1500円/学生シニア1200円
3回券 前売3000円 当日3500円

<舞台ル・アーブル>
当日のみ 500円(展望台入場券と引き換え)

<世界のCMフェスティバル>
前売3500円 当日4000円

<オールナイトパーティー>
前売2500円 当日3000円(1ドリンク付)

上記以外は無料。ただし<ドイツ・アニメーションフィルム展>と<キンダーフィルム特集>には会場への入場料金が必要。<映画塾>には参加申込が必要。

チケットは、チケットぴあ、ローソンチケット、各種プレイガイドなどで10/1発売開始。

大阪12会場住所

1)海遊館ホール
港区海岸通1-1-10
天保山ハーバービレッジ エントランスビル2F
2)梅田スカイビル展望フロア
北区大淀中1-1-88 タワーイースト40F
3)シネ・リーブル梅田
北区大淀中1-1-88 タワーイースト3F
4)キッズプラザホール
北区扇町2-1-7 キッズプラザ大阪4F
5)WTCホール
住之江区南港北1-14-16 WTCビル2F
6)堂島アバンザ
北区堂島1-6-20
7)関西国際空港展望ホールSkyView
泉佐野市泉州空港北1番地メインホール3F/4F
8)梅田チェルシーマーケット
北区中崎町西2-4-20 JR京都線高架下
9)大阪国際交流センター
天王寺区上本町8-2-6
10)CLUB NOON
北区中崎町3-3-8 JR京都線高架下
11)日本写真映像専門学校
住之江区北加賀屋1-12-12
12)ウェスティンホテル大阪
北区大淀中1-1-20

2005年9月25日