マイケル・ムーアの言葉
<解説>
ムーア監督は、根はズボラで、引っ込み思案な性格だという。住んでいるマンションもずっと引っ越ししてない。そんな男だから、勤めている会社も惰性で死ぬまでやっていただろうと語る。しかし、仕事をクビになったことで、それが人生を大きく変えた。第一に、その悔しさがバネとなり、一歩前進する活力を作った。第二に、環境が変わったことで、今まで気づかなかったものが見えてきた。今後、どんなに屈辱的な経験をしたとしても、それが自分にとってプラスの経験になると思えば、度胸も沸いてくる。かつて内気だった青年が、今はセレモニーの席でブッシュを批判するほどになったのである。単調な人生には進歩はないということ。
<マイケル・ムーア豆知識>
ムーア監督は、日本では去年まで無名同然だったが、すでに英米では伝説的な男だった。「ボウリング・フォー・コロンバイン」のポスターは、海外ではムーア本人の写真だけでも十分に訴求力があったが、日本では彼の名前は全く通用しないとして、ボウリングのピンの写真に差し替えられた。
彼のセールス・ポイントは、アポなしであること。そのせいか、「華氏911」のタイトルはブラッドベリの「華氏451」からの無断借用で、ブラッドベリから非難されてしまった。おそらくポスターのブッシュの写真もアポなしだろう。