胸露出
米TV網に罰金
55万ドル

2004年9月24日(金)N.Y.【朝日】
今年2月に米プロフットボールリーグ(NFL)のスーパーボウルを放映中、ハーフタイムのショーでジャネット・ジャクソンさんの胸が露出した問題で、米連邦通信委員会(FCC)は22日、中継したCBSテレビの系列20局に、計55万ドルの罰金を科すことを決めた。テレビ局への罰金としては過去最高になる。
問題の場面では、競演した男性歌手がステージ上でジャクソンさんの衣装をはがしたため、右胸が数秒間露出した。
米では連邦法で、午前6時から午後10時までの間、わいせつな表現が禁じられている。問題の場面は日曜午後の放映で約9千万人が見ていたため、父母らから20万件以上の苦情が殺到した。

昔からこの記事は気になっとったが、とうとう罰金が科せられたか。問題の映像は拙者も拝見したが、どうみても男性歌手ジャスティン・ティンバーレイクが、わざと服を破いているようにしか見えなかった。胸の部分は破けるように設計されているようだったし、第一ジャネット女史の乳首には見せるためのアクセサリーまで飾ってあった。アクシデントとかいっておきながら、あとあと、あれは演出だと打ち明けて、さらに問題になった。その問題を受けて、「ER」の胸手術のシーンも自粛せざるを得なくなったし、アカデミー賞の授賞式の中継映像も5秒遅れの放送になった。ジャネット女史はその後予定していたショーの出演をキャンセルされるなど、痛い目にあうが、それに懲りた様子はなく、別のバラエティ番組で自虐ネタとして胸を露出するコントなどをやっている。問題のショーを演出したMTVは、それ以前にも2人の有名女性歌手のキスで問題になったばかりなのに、ますます事態は悪化してきた。
拙者がこの問題で何より驚いたのは、たかが露出くらいでこれほど大騒ぎになるということだ。その点では日本はちょっとくらいの露出では驚かんな。拙者も大好きな児童番組「バカ殿様」では毎回義務的にやっていることだしな。日本人はR指定という言葉の使い方を間違っているし、やはり日本は他国に対して、性も宗教も政治も、何事にも問題意識が薄いようだな。

2004年9月26日