ソニーのMGM買収交渉

読売新聞を読んで(2004年7月3日土曜日)

ソニーが50億ドル(約5500億円)で映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)を買収交渉しているところ、後からタイム・ワーナーやNBCも名乗りを上げ、その主導権はMGM側が握ったとの見方がでている。この結論は7月中にも出そうな見通しである。

現在、ソニーが提唱するブルーレイ・ディスクと、東芝が提唱するHD DVDという全く互換性のない2方式の次世代DVDが業界標準を競い合っている。

ソニーは宿敵松下電器と初めて手を組み、その他12社を自陣営に引き込んで意気盛んである。ソニーの下にはソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)が、松下の下にはユニバーサルがあり、ここにMGMが加われば最強の布陣となる。

一方、東芝は、NECと手を組んでおり、最大手ワーナー・ブラザーズを抱えるタイム・ワーナーに出資し、そのパイプに自信を見せる。

どちらが勝つかはハリウッドの映画会社次第と言われている今、支持取り付け争いも混沌としてきた。「ベン・ハー」「007」などUA作品を含む数々の優良ソフトを保有するMGMが、ソニーに転がるか、ワーナーに転がるかで、次世代DVD競争の行方もずいぶんと違ってくるだろう。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは、ヒット作の有無で浮き沈みが激しい映画事業はリスクが高く、赤字続きのMGMを買収することは、ソニーにとって足かせになる懸念があると指摘している。なお、タイム・ワーナー側は買収額をソニーよりも低い47億ドルと提示している。

 

次世代DVD 2陣営

ブルーレイディスク(BD)と高画質DVD(HD DVD)、いずれも現行DVDと同じサイズで、青紫色レーザーを用いて記録・再生する。従来の赤色レーザーよりも波長が短いため、細かな書き込みで大容量が実現できる。記録層一層あたりの容量はBDが25GB、HD DVDが15GB。BDの方はカートリッジ内蔵型ディスクで、HD DVDは現行DVDと同じ形だ。BDの方が容量は大きいが。HD DVDの方が低コストである。

今のところ現行DVDでも十分満足してるんじゃが・・・。プレーヤーだって買ったばかりじゃぞ。それがこれから2方式に別れるなんて、ユーザー側にとっちゃ、えらい迷惑じゃ。BDとHD DVDどっちが勝つんじゃろうか。負けた方は淘汰されるのかのう。心配じゃ。
一般家庭にとっちゃ、どっちか一方のプレーヤーを買うのが精一杯じゃろうて。わしはワーナーの映画もコロンビアの映画も両方みたいんじゃが。

興行収入グラフ

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2004年7月11日