ラヴ・チャップリン ! コレクターズ・エディション BOX 1
ラヴ・チャップリン ! コレクターズ・エディション BOX 2

チャップリンの映画はLDで全部持ってるんだけど、それでもこのDVD BOXを買ってしまいました。値段は安いものじゃないけど、映像が鮮明になっただけでも充分に価値がありました。でも目玉は映像特典。この特典は豪華すぎ。僕もこの膨大な量のアーカイブに目がくらんだわけです。チャップリンのお宝映像満載で、チャップリンがユナイテッド・アーチスツ社をD・W・グリフィスたちと一緒に設立したときの映像、初めて若きチャップリンが喋ったニュース映画、「街の灯」の撮影風景、ジョージア・ヘイルのカメラテスト、「サーカス」の絵コンテ、未公開映画「映画の作り方」の全編収録、カラーのチャップリンなどなど、他にもおいしい特典がいっぱいで、チャップリン・ファンの僕は興奮状態です。

中でも「キッド」のカット・シーンは必見。エドナ・パーヴィアンスの頭上に後光がさすというチャップリンらしからぬシーンがありました。映像の外観的形式にはこだわらなかったチャップリンが、このような映像を撮っていたのは嬉しいです。

未完に終わった「親切で友好的」という映画も入っていました(伝記本でタイトルだけは知ってました)。これもチャップリンらしくない作品でした。最初はサスペンス映画のようなタッチで始まったかと思うと、後半でチャップリンが登場して、魔法のハンマーをふりまわして、人々を気絶させる何ともシュールな作品でした。こんな幻の作品がちゃんと残っていたなんて、感激です。