2006年トリノオリンピックは、最後に女子フィギュアスケートで金メダルを取って救われたけれども、それまでは散々な結果だった。スキーもスケートも期待されていた日本選手が次々と敗退し、銅メダルすらひとつも取れない状況だった。そんな暗いムードの中、ただひとつカーリングだけは日本選手が大健闘し注目を集めた。その日本代表チームをモデルにした映画が「シムソンズ」だ。これはトリノオリンピック開催に併せて公開され、「元気がでる映画」と大評判になった。
僕もトリノオリンピックを見た後、この感動をもう一度味わいたくて、「シムソンズ」を見に行ったのだけれども、これが今時珍しい善良なる青春映画だったので嬉しくなった。主人公のひたむきな明るさに励まされた思いだった。カーリングなんて、自分には縁がないスポーツだったけど、この映画ではわかりやすくルールを説明しているから、すぐに感情移入ができた。
この映画が良さは、ストレートなところだ。主人公4人はいかにもそれらしい性格のキャラクターたちだ。加藤ローサは無邪気で陽気、藤井美菜はつんけんタイプ、高橋真唯は内気な農家の娘、星井七瀬は優等生タイプ。ワケありのコーチや親たちも含めて登場人物はみんながみんな絵に描いたようにわかりやすい性格だ。だからこそ、この映画には活気がある。全く性格の違う4人が団結するところも、わかっていながら感動してしまう。ごく平凡な女子高生がオリンピック選手になるなんて、なんと夢があって気持ちいいことか。
「シムソンズ」のDVDが真夏の7/28にリリースされる。3800円の通常版と、6980円の「青春版」の2種類から選べる。「青春版」は限定生産の豪華アウターケース仕様で、3時間を超える特典映像を収録したDVDと、主演4人のサイン入り(印刷)ポストカードセットや、ミニ写真集もついたオススメ品。ポストカードが可愛くてすごく良い感じですよ。
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