ミック・ジャガー初のベストアルバムが発売されて、そのCDに付属されているDVDを見た。ミック・ジャガーのインタビューと、MTVのミュージックビデオがいくつか収録されていた。ミックはすごく性格がいいから、インタビューもすごく面白かったけど、レニー・クラビッツと共作した「God
Gave Me Everything」のビデオがかなりビビビとくる作品だったので、ここにコメントさせてもらう。
これは、ミック・ジャガーの目の前にカメラが固定してあり、ミックがどんなに動いてもミックの顔は常に画面中央から離れないように追尾する感じになっている。あたかも、ミックとカメラがくっついている感じだ。こういう撮り方は、MTVでは嫌というほど見られる手法のひとつである。MTV出身の映画監督が自作でこういうカメラワークを使うこともある。
このカメラワークを最初に試したのがミック曰くこのビデオなのじゃないかということらしい。オリジナルということで、それなりに面白い映像に仕上がっているのだが、背景のブレがはなはだしくて、目が回るというか、画面酔いしてしまう。この手のビデオ、いい加減にもうやめてくれないかなあ。曲とミックのパフォーマンスはパーフェクトのかっこよさなんだけどね。
最後にインタビューでもっとも驚いた一言が「曲がありすぎてレコーディングが追い付かない。だからソロで発表した」ということ。つまりローリング・ストーンズで間に合わなかったものをソロで出したってわけ。天才。
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