西部劇の名脇役
リー・ヴァン・クリーフが映画に出だしたのは25歳からであるが、その当時は西部劇のやられ役ばかりで、大した役はもらえなかった。実は「真昼の決闘」(52)、「OK牧場の決闘」(57)、「リバティ・バランスを射った男」(62)など、西部劇の名作にもいくつかチョイ役で出ていた。「真昼の決闘」はひそかにマニアックなキャストが勢揃いしているのだが、いったいリー・ヴァン・クリーフは何の役だったっけ? そんな感じだろうか。
ある日、彼のもとに幸運が訪れる。イタリアに招かれたのである。当時のイタリアではアメリカの俳優を使って西部劇を撮るのがひとつの流行であった。クリント・イーストウッドと同じく、リー・ヴァン・クリーフもセルジオ・レオーネの西部劇に出演。「夕陽のガンマン」(66)は主演のイーストウッドを喰うほどのかっこよさであった。これでようやく脚光を浴びて、アメリカの西部劇でも活躍するようになった。日本ではTVCMにも出演したらしいけど、いったい何のCMだったんじゃ?
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