今週のスター

No.006
オードリー・ヘプバーン
Audrey Hepburn(1929〜1993)

永遠に映画ファンのアイドルでありつづける妖精

 ファッショナブルな着こなしが人気の秘訣

 日本人はとにかくオードリー・ヘプバーンが好きである。リバイバル公開でも間違いなく当たるのがヘプバーンの映画だ。映画雑誌でも必ず人気投票で、今時のスターと肩を並べてランク・インしている。まったく今の映画ファンはオードリーしか知らんのか、といいたくもなる(ごめん)。
 でも確かにオードリーは人気女優だった。彼女と共演することはハリウッド・スターたちの夢でもあった。

 彼女がどうしてこうも人気が出たのか、僕の分析としては”ファッショナブルな着こなし”だと思う。
 かつて「七年目の浮気」「麗しのサブリナ」の監督ビリー・ワイルダーはオードリーを見てこういった。”胸の大きな女優の時代は終わった”。「麗しのサブリナ」(54)のルックスは、サブリナ・シューズなど、日本でも大流行している。この他、「ティファニーで朝食を」(61)のファッション・センスもたまらない。また、「シャレード」(63)はアメリカでは最も人気のあるお洒落サスペンスなのだ。華奢な体つきが、モデルみたいで、そこが彼女を永遠の妖精として記憶を止めさせたのかもしれない。
 また、彼女は監督にも恵まれ、ビリー・ワイルダー、ウィリアム・ワイラースタンリー・ドーネンなど、錚々たる巨匠たちの手によって演出されたラッキー・スターである。ゆえに名作も数多い。

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