No.072
ジーン・アーサー
Jean Arthur (1905〜1991)
またまたキャプラ一家紹介しちゃいます 先週のゲーリー・クーパーに引き続き、今週もキャプラ映画のスタアを紹介しちゃうぞ。このコーナーってキャプラ一家ばかり紹介してるね・・・。それだけキャプラ映画の人物は素敵なの! ジーン・アーサーは皆が想像しているよりももっと昔の女優だ。実は、サイレント時代からジョン・フォードの映画に出演している。18歳のときから毎年3本以上は出ていたようだ。当然その頃はまだ声を出していない。 トーキーに入ってようやく独特なエロキューションが発揮される。とはいっても、ジーンのハスキーヴォイスは、色気がなく、どこかぐにゃっとした子供じみた声だった・・・。だからプロデューサーたちは、トーキーになってからは、こいつはもうダメだと思っていた。でもそこが男心をくすぐる新たなチャームポイントになったのである。その魅力を引き出したのは、フランク・キャプラである。 ジーン・アーサーはやっぱりキャプラ映画が一番。他にも色々出てるけど、キャプラ映画に出てくるジーンが一番だ。「オペラハット」、「我が家の楽園」、「スミス都へ行く」に出てるけど、3作とも評価がすこぶる高い。「スミス都へ行く」はジェームズ・スチュアートの印象が余りにも強かったため、ジーン・アーサーの印象は忘れられがちだけど、この映画を見直すたびに、やっぱりジーン・アーサーっていいお姉さんだなあって思っちゃうんですねえ。主人公を見守る表情がとても素敵だった。 引退しちゃうんだけど、最後の作品(たぶん)「シェーン」は48歳とは思えないほど綺麗な奥さん役で、良かったなあ。 DVDの検索 |