今週のスター

マレーネ・ディートリヒ

No.066
マレーネ・ディートリヒ
Marlene Dietrich(1901〜1992)

 タバコが似合う世界で唯一人の女優

 ディートリヒといえば「脚線美」・・・。
 
「嘆きの天使」(30)とか見てみても、そりゃ彼女の脚は確かに美しいけど、でも僕の場合、ディートリヒといえばそうじゃなくて、「タバコ」になるのです。
 彼女ほどタバコの似合う女優はいないぞ。タバコがないと物足りなく感じてしまうほど、タバコが似合う人だ。僕の部屋にあるディートリヒの写真は、意識してみると、タバコを吸っていない写真の方が珍しい。女性の場合、よっぽどでないとタバコは「失敗タバコ」になっちゃうんだけど、ディートリヒにとっちゃ、タバコは一番のおしゃれになっちゃうんだね。


 モノクロで見ると色気倍増

 それと、彼女の場合、モノクロでなければ良さがわからないね。カラーでも綺麗な人だけど(歳がわからんくらい綺麗)、やはりディートリヒはモノクロで見なければ。
 よくガルボ先輩と比較されるけど(これやめてくれないか? 僕、二人とも大好きなんスけど)、顔は全然似てない。似ているのはモノクロで生きるグラマーなコントラストかな。それとも単に「ハリウッドで成功した外国人」という点が共通していたからか?

 彼女の出演映画だけど、これがまたドイツらしい退廃的ムードがたまらんのだなぁ。
「モロッコ」(30)、いいねえ。「間諜X27」(31)、いいねえ。「上海特急」(32)、いいねえ。ジョゼフ・フォン・スタンバーグの作品に出演しまくっていた頃はまさしく最盛期だったなあ。どれもカメラ写りがいいし、フェロモン感じちゃうね。

 スタンバーグ作品以外のものでは、
「天使」(37)、「砂塵」(39)、「舞台恐怖症」(50)、「情婦」(58)、「黒い罠」(58)などが有名かな。スタンバーグ作品と比べると、性格の印象ががらりと違ったりするんだけど、ヒッチコック、ワイルダーといった偉大な監督たちも、彼女の独特な個性をどうしても使ってみたくなったのかなぁ。

 他に
「狂恋」(46)という作品もあったけど、何と、あれで共演したジャン・ギャバンとは交際していたんだって!

 そういえば、歌手としても人気が高いね。「リリー・マルレーン」って曲は、ドイツ人ならまさか知らない奴はいないだろう。
 大阪万博にゲストで招かれたときにもやっぱり歌ったのかな?
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