企画12
これが名珍タイトル・デザイン
タイトル・デザインについて 映画が始まって、"GONE WITH THE WIND"の文字が雄壮なタラのテーマと共にフレームいっぱいに右から左へと流れていく「風と共に去りぬ」の感動。ここからタイトル・デザインの華やかな歴史が開く。 僕は映画を見るとき、何よりもまずオープニングにわくわくする。オープニングを見た瞬間に、その映画が傑作かそうでないかわかってしまうほど、第一印象は大事だ。このオープニングを「タイトル・デザイン」といい、観客を引き込めるか否かを左右する重大なポイントとなっている。だからプロデューサーの人は、このタイトル・デザインだけのために、プロのタイトル・デザイナーを雇うわけである。 これがなかなかユニークなものばかりなので(ひょっとしたら最近の映画はタイトル・デザインの方が面白くなってきたかも)、このコーナーでちょっと取り上げてみることにしよう。 |
風と共に去りぬ |
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黄金の腕 |
七年目の浮気 |
八十日間世界一周(エンディング) |
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大いなる西部 |
めまい |
北北西に進路を取れ |
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サイコ |
ウエストサイド物語 |
エイジ・オブ・イノセンス |
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007は殺しの番号 |
シャレード |
ラストエンペラー |
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ヴェラクルス |
キッスで殺せ |
ふるえて眠れ |
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飛べ!フェニックス |
特攻大作戦 |
燃える戦場 |
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ローマで起った奇妙な出来事 |
ダン・ペリ ダン・ペリは「タクシードライバー」の霧の中からタクシーが現れる演出で名声を得、数多くの映画に関わった。彼はタイトル・デザインが本編と独立しているものとしてでなく、本編と一体型になっているものとして解釈。タイトルから本編へと自然に移り変わる演出を見せてくれる。好例は「スター・ウォーズ」で、タイトルが出た後にストーリーが流れて宇宙船が現れ、観客を驚かせた。最近の作品では「ザ・プレイヤー」のタイトルバックが有名。 |
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タクシードライバー |
スター・ウォーズ |
未知との遭遇 |
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ブレイブハート |
その他、印象的なタイトル・デザイン 僕は地味なタイトルデザインも好きだけど、やっぱり見ていてワクワクしてくるタイトル・デザインの方が好きかな。 「殺人狂時代」は古典的サイレント映画を意識したデザインがスリリングなBGMとマッチ。花の上には筆記体で「殺人喜劇」と書かれている。 「用心棒」は音楽と映像にゾクゾク。 「パルプ・フィクション」は文字だけでかでかと出てくるところが気持ちよく、タイトル・デザインの価値の高さを確かめさせてくれた。 |
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M |
イワン雷帝 |
殺人狂時代 |
用心棒 |
他人の顔 |
吸血鬼 |
ワイルドバンチ |
Z |
ファントム・オブ・パラダイス |
フェイク |
パルプ・フィクション |
ナチュラル・ボーン・キラーズ |