タイトル
男はつらいよ フーテンの寅
公開年
1970年1月15日(第3作目)DVD
ゲスト
新珠三千代、香山美子、春川ますみ、河原崎健三
ストーリー1
寅さんが縁談をする
ストーリー2
寅さんが旅館の番頭になる
解説

この映画の寅は他の作品と違い、あまり寅らしくはない。衣装もいつもと異なるし、どこかダンディズムに欠ける。例えば、寅が柴又を去るシーン、いつもなら泣ける場面のはずだが、この作品ではここで寅がすってんと転んでしまうのである。寅が出ていくときの渋い後ろ姿をギャグにしてしまった心意気が異色なわけだが、それはそれで面白い。
新婚夫婦の門出を祝うために寅が源公にあれこれと注文するときの長い早口セリフは一見の価値あり。渥美清の演技力のすごさには改めて驚嘆。女将役の新珠三千代の板についた演技も素晴らしく、シリーズの中でもずば抜けて魅力が引き出ているマドンナといえる。

名台詞
「1度や2度の浮気は黙って目つぶってやんなよ。浮気は男の甲斐性よ。女にもてねえような男じゃつまらねえじゃねえか」

週刊シネママガジン