タイトル
男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
公開年
1978年8月5日(第21作目)DVD
ゲスト
木の実ナナ、武田鉄矢、竜雷太、梓しのぶ
ストーリー1
寅が熊本の田舎の人たちと生活して心を入れ替える。
ストーリー2
松竹歌劇団のトップスターがとらやにやってくる。
解説
前作品までいろいろと新しいことに取り組んできた山田洋次が、久しぶりに初期作品のスタイルに返って作った作品だ。マドンナの恋人が現れて寅の恋が破れるという、痛いけれど懐かしい恋物語が展開する。新しいところといえば、キスシーンがあるということ。
今回のマドンナは派手目で、作品も割とハイセンスな仕上がりだが、それだけでは芸がないので、武田鉄矢を泥臭い三枚目の役どころで登場させて、部分部分で受けを狙っている。武田鉄矢は、ものすごいダメ男っぷりで、かなりのはまり役である。
しかし本作最大の魅力は、 SKD(松竹歌劇団)のレビューをたっぷり見られること。これが圧倒的な華やかさで、とにかく凄い。ストーリー自体がレビューに食われてしまっているといっても過言ではなく、木の実ナナの歌は、それ単体で見ても感動的。クライマックスである。
名台詞
おいちゃん「そうだ。おまえの場合まわりも遊び人にしかならねえと思ってたし。そしてその通りになっちゃった」

週刊シネママガジン