タイトル
男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
公開年
1974年8月10日(第13作目)DVD
ゲスト
吉永小百合、高田敏江、宮口精二、高橋基子、泉洋子
ストーリー1

寅が島根の旅館に就職。結婚すると言い出して大騒ぎ

ストーリー2
寅が旅先で歌子(9作目のマドンナ)と再会する
解説
9作目の続編である。以前作った作品の続編を作るというのは、今回が初めてである。9作目はどこか精彩に欠ける作品だったが、今度はうまくまとめており、寅の魅力も遺憾なく表現されている。とらやの家庭円満の情景もよく撮れていて、寅がコーヒー作りに挑戦するシーンなど家庭的な面を強調しており、みんなで大笑いするところなどは幸せ一杯である。この家庭の温かさこそ、我々観客たちがシリーズの中に求めていた家庭の味である。そこを期待しているからこそ、シリーズはマンネリにとらやの一日を羨ましいくらい豊かに描き続けていく使命があった。
12作目から、寅が妙にかわいらしくなったが、本作の寅もまたとても愛嬌がある。夕飯がハンバーグときいて「そんな横文字のものは嫌いだよ。食いたかねえや」といっていながら、それを作ったのがマドンナだと知るとコロリと表情を変えて満面の笑みで「大好きハンバーグ。今晩あたり洋食食いたいなと思ってた」と言うところはハイライトである。渥美清は本当に楽しい役者である。ただ水を飲むだけの演技にも芸があり、おかしさたっぷりである。
名台詞
さくら「お兄ちゃんどうしてるかなあって、いつだってみんなそう思ってるのよ」
「そんな風に思われているうちが花よ。なあさくら」

週刊シネママガジン