サム・ライミの言葉
<解説>
文面からはライミの誠実さが伝わってきた。かつてはCGを使わない凝った特殊効果に定評があったが、「スパイダーマン2」ではとことんまでCGを使い、大成功を収めた。よく言われるCGの弱点は、重量感がないことだが、「スパイダーマン2」のCGはソリッドかつ重力加速度を十二分に感じさせるもので、CG嫌いの観客たちが驚くほどよくできたものだった。「スター・ウォーズ/エピソード1」など、CGの映像がつまらないと思わせる作品は、CGの誤った使い方をしているからである。「スパイダーマン2」のCGは、正しい使い方だったから成功したのだ。