週刊シネママガジン特別企画名言集オリバー・ストーンの言葉

オリバー・ストーンの言葉

オリバー・ストーン

私は努力はしてるんだ、ずっと。でもね、知ってると思うけど、私の映画はどれも難産なんだ。どれも苦労した。一作として楽なものはない。「Uターン」みたいな低予算映画でも、ほんとにギリギリ削られる。「アレキサンダー」が一番の大作だよ。これだってほんとうに頑張って、必死になって生んだんだ。
(週刊スパ2005年2月18日号・扶桑社)

 

<解説>
ボロボロに酷評されている「アレキサンダー」の監督オリバー・ストーンが自作を語ってくれた。これは主に金銭面に関しての発言である。これだけの巨匠となると、1本の映画を作るのも楽に思われるかもしれないが、実際は苦労ばかりなのである。低予算の映画でも、本人はそれなりに苦労している。本人自身は、いつだって最高の映画を作ろうと一生懸命努力しているわけだから、批評家も真摯にそれを認めるべきではないだろうか。「アレキサンダー」を平然とした顔でバッサリと斬る批評家たちは、作り手の涙ぐましい苦労など、何もわかっていないことになる。

2005年2月20日