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オーソン・ウェルズの言葉

オーソン・ウェルズ
私の耳に「天才」という言葉のささやきが聞こえた。私がまだ子供用のベッドでぐずってる頃、初めて聞いた言葉だ。
だから中年になるまで、自分が天才ではないなどと思ってもみなかった。

 

<解説>
25歳の若さで「市民ケーン」を発表したオーソン・ウェルズは、神懸かりと言われていたが、あれは奇跡でもなんでもなく、本当は自分自身で築き上げた才能だったのだと、自分のかつての天才ぶりを回りくどくアピールしている。
若々しいエネルギーがみなぎる名作「市民ケーン」は、ウェルズがこれほど自信過多になっていたにも関わらず、独りよがりにならないで、きちんとまとまっているから凄いのだ。

2004年7月10日