最近デンゼル・ワシントンにハマっていて、先日3本連続で彼の映画を見た。『ジョンQ』(02)、『マイ・ボディガード』(04)、そして『トレーニング・デイ』(01)だ。この俳優はスゲエなぁって何度も思ったよ。トニー・スコットやスパイク・リーが彼を選ぶのもわかる。
黒人映画の大作『マルコムX』(92)でマルコムXを演じ、ただものではないオーラを放ったデンゼル・ワシントンは、黒人スターの中でも実力ナンバー1といわれている。
黒人俳優としては神様のようにあがめられているシドニー・ポワチエとよく比較されるほどだが、しかしポワチエのように「黒人」という枠にくくるのは彼に失礼であろう。
彼は黒人向けの映画だけではなく、『フィラデルフィア』(93)、『ペリカン文書』(93)など、普通に白人向けの映画でも白人が演じるような主役を演じてきている。共演相手も白人の方が多く、白人のファンも多い。
『遠い夜明け』(87)、『ザ・ハリケーン』(99)、『タイタンズを忘れない』(00)など、主にノンフィクションものや社会派ばかりが大絶賛されているが、この他にもフィクションものなどでも、メジャー第一線の作品に出ており、肌の色に関係なく、彼は実力で現在の地位を築き上げたといえる。
型にはめられるのが嫌いで、役もあえて変えてきている。正義役が多いかと思うと、悪役にも挑戦しており、くせのある役を好む。『トレーニング・デイ』の悪徳警官役はオスカーを取ったが、これはマジで怖かった。こんな奴と仕事で組んだら人生最悪である。でも個人的には『マイ・ボディガード』のデンゼルの方がもっと怖かったと思うが。
顔立ちもりりしく、男からも憧れるヒーローだ。僕はアメリカ旅行に行ったとき、長い往復便の飛行機の中で『インサイド・マン』(06)を嫌と言うほど見る羽目になったが(軽く4回は見ただろう)、デンゼル・ワシントンのかっこよさにはほれぼれしたものだ。これだって本来なら犯人役をやるのが筋ってとこだが、警察役もまた似合っていた。これで僕は一気にデンゼルのことが気に入った。
僕はデンゼル・ワシントンは優しいパパ役が一番似合うと思う。僕のおすすめは『ジョンQ』。代表作ではないけど、この中のデンゼルがすごく優しくて、見ている方まで優しい気持ちになってくる。こういう気持ちにさせてくれる俳優こそ、本当の名優なのではないかと思う。
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