週刊シネママガジン今週のスターチャーリー・シーン
チャーリー・シーン

チャーリー・シーン
Charlie Sheen
US Actor (1965-)


 昔々当サイトでマーティン・シーンを紹介したとき、マーティンよりも息子のチャーリー・シーンの方がまだネームバリューがあった。テレビの放映率も高かったし、「プラトーン」(86)、「メジャーリーグ」(89)、「ルーキー」(90)などなかなかの名作揃いときている。ところが今はマーティン人気が復活して、今ではマーティンの方がはるかに有名になってしまった。しょせん息子は親に勝てないのだろうか?
 昔はよくトム・クルーズと間違えられた。僕が高校生のころ、友達の家でビデオ鑑賞会をすることになって、レンタルビデオ店に行き、アダルトコーナーに入ってパッケージ写真を見てみんなで興奮した後、まだ未成年だから大人のビデオが借りられないので仕方なく「ヤングガン」(88)を借りて見たのが懐かしい。当時の僕はまったく映画に興味がなかったので、ほとんど真面目に見てなかった。あのころは外国人の顔がどれも同じような顔に見えたものだった。だからオープニングクレジットのところでチャーリー・シーンが出てきてもトム・クルーズと間違えたもんだ。あのころはトムもチャーリーも同じくらい有名だったし、むしろチャーリーの方が上といっても良かったけれども、今ではトム・クルーズが大出世しちゃって、時の流れを感じさせる。主演のエミリオ・エステベスとは兄弟同士というのは有名な話だ。エミリオはその後チャーリーと張り合うべく、チャーリーが「ホット・ショット」(91)に出れば、エミリオは「ローデッド・ウェポン1」に出るという感じで、ライバル意識むき出しだった。「ホット・ショット」はおそらく僕が生まれて初めてみたパロディ映画だったと思う。僕はパロディ映画は嫌いだけど、「ホット・ショット」だけは面白かったなあ。
 チャーリー・シーンといえば、僕はキーファー・サザーランドを思い出す。お互い親の方が有名というところで、なんだか立場的に似ている。「三銃士」(93)の共演もあったし。でもキーファーは今は出世してるけどさ。
 なにかのインタビューでチャーリーは役を演じるときに「とくに役作りの勉強はしない」とか言ってたのがすごく記憶に残っていて、この人は努力しない人なんだなあと勝手にバカにしてたこともあったけど、今思えばその言葉の真意は「自分には天性の才能がある」という自信の現れだったのかもしれない。
 僕が個人的に好きな映画は「ザ・チェイス」(94)と「アライバル/侵略者」(96)かな。だいぶ地味になったチャーリー・シーンが、こういうところでちゃんと頑張ってるんだなあと思った映画だ。
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2005年11月10日