ダイアン・レイン

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ダイアン・レイン
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ダイアン・レイン  

 最近冴えない気がしていたダイアン・レインだったが、もう安心していいだろう。今年はついにアカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされたんだ。

 彼女が今日まで歩んできた女優人生は意外と長かった。小学生の頃から舞台劇で各地を巡業し、「リトル・ロマンス」(79)で映画デビュー。この時14歳。子供のくせに大人っぽい恋愛を夢見る可愛い役で、タイム誌の表紙にも登場して、一躍アイドルに。80年代のミーハー映画の傑作「アウトサイダー」(83)、「ストリート・オブ・ファイヤー」(84)等にも出演。コッポラの「コットンクラブ」(84)は彼女の野心作だが、それでもまだ19歳。アイドルという言葉が日本で普通に使われるようになった時代に、ティーンエイジャーのダイアンは人気投票ランキングで上位を突っ走った。当時といえば雑誌「スクリーン」の表紙を飾った回数ではトップだったのではないだろうか。日本での人気は目覚ましく、日本のCMや「落陽」(92)にも出演。ダイアンは日本映画界に招待された数少ないハリウッド・スターの一人になっていた。

 しかし不思議なことに、僕はダイアン・レインの素顔をよく知らない(それは今でも言えることだ)。お化粧七変化のダイアンは、あらゆるメイクアップにことごとく成功しているし、おそらくプライベートではまた違う顔を持っているのではないか? 僕個人としてはダークなイメージのダイアン・レインが好きである。彼女の目の色っぽさときたら、直視することができない。昔から思っていたことだが、ダイアンの瞳孔は片目がやや大きい。それが写真によってはやたらと目立ち、じっと見ているとムーンストラックにかかりそうになる。だから僕は映画のダイアンよりも写真のダイアンの方に惹かれていた。やんちゃな表情の写真でも、その鋭い目つきから、どこか黒っぽい雰囲気があった。オタクっぽい言い方をすると、彼女は小悪魔だ。

(2007/9/17追記)
 先日テレビで「運命の女」(02)を見た。リメイク映画だが、普段の映画にはない物凄い刺激にあふれた映画だった。ダイアン・レインは不倫してどこまでも墜ちていく女を演じているが、危険な不倫なのに、恋して胸がドキドキするような、女性の純粋な本能を正直なまでに体現して、このダイアン・レインはそれまでのどのダイアン・レインよりもセクシュアルで美しく、大人の魅力に満ちたなものだっただろう。ふー、今までこの映画を見ずにダイアン・レインを語っていた自分に反省。

 

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