ラクウェル・ウェルチ
 

 思い切り60年代美人という感じですな。60年代に流行した、濃く目張りを入れて目を大きく見せるはメイクアップは、美しくて個人的に好きであります。

 父はボリビア人、母はイギリス人、生まれはイリノイ州シカゴ。15歳から数々の美人コンテストを総なめ。彼女のボディは、セクシーだとか色気があるとかいうよりも、まさにパーフェクトな肉体であった。存在感そのものが感動的だった。奇跡だよ奇跡! それなのに自分のスタイルにはまだ満足できず、整形手術をするための費用を稼ぐためにモデルになったという珍種。演技じゃナタリー・ウッド(鼻の高さで張り合うかな?)にゃ負けるけど、グラマーさじゃラクウェル・ウェルチにゃ勝てません。水着の写真はあまりにもインパクトが大きく、雑誌の表紙や口絵を飾った回数は計り知れず、一時期20世紀最高のグラマーと騒がれたこともあった。そのせいか、やはり女優人生は短命だった。映画進出は「恐竜100万年」(66)で原始人を演じ、そのムチムチのダイナマイト・ボディが評判になったのがきっかけ。ストーリーがどうのこうのというよりも、彼女の肉体を鑑賞することが第一目的の作品といっても過言ではなかった。その後は「ミクロの決死圏」(66)、「三銃士」(73)に出たくらいで、映画スターというよりはカバーガール、グラビア美人で終わった感がある。しかしその後彼女を超える素晴らしい肉体を持つ美女はまだ現れていない。

 

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