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ジョージ・ルーカスはプロデューサーとして、様々な映画を企画製作し、また実業家としても知られ、「成功者」の代名詞のような存在であるが、ルーカス本人にしてみれば、それは苦しみとの戦いである。 製作開始から「スター・ウォーズ」をビジネスにすることは念頭にあり、キャラクター商品など、あらゆるところで儲けようと考えていたところが資本家ルーカスらしいところで、2作目、3作目ではプロデューサー業に専念しているのもそれらしい。続編で監督を交替することは77年のインタビューでも明言していたことで、3作ともまったく違った色合いの映画にすることが目的であった。しかし83年のインタビューからは極度の疲れが感じられ、単に自分が演出する余裕がなかったとも推し量れる。結局は2作目3作目でも一番忙しかったのはルーカスなので、「スター・ウォーズ」シリーズはすべてルーカスの監督作品とみるべきだろう。 「スター・ウォーズ」には、とくに原作はない。ストーリーも撮影中に考えていったものである。だから1作目はルークとダースベーダーが親子というとってつけたような設定もなく、単純に娯楽性を追求した1本の独立したSF映画として発表されたものだった。これがいつしか「エピソード4」という設定になり、それからルーカスはひたすらこのシリーズを壮大なサーガにしよう試行錯誤を繰り返していった。一時期「スター・ウォーズ」は全部で9作品になるということで認識されていたが、それをだいぶ後になってルーカスは否定し、「ジェダイの帰還」を最後の作品とすることにした。それまでファンにとっては「まだ続きがある」という期待があったのだが、不評だった「ジェダイ」をいきなり終章に決めつけたところにも、ファンにはとまどいがあった。ルーカスのそれに対する返答は、2004年のDVDで、ラストシーンを作り直したことに表れている。彼のしてきたことの真偽が問われるのは「シスの復讐」の内容にかかっている。 |
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1944年カリフォルニア州生まれ。南カリフォルニア大学で映画を学び、いくつかの短編を制作。70年、学生時代に作った作品をもとにした長編「THX-1138」でプロ・デビュー。73年、低予算短期間で作った「アメリカン・グラフィティ」が評判になり、77年「スター・ウォーズ」を大ヒットさせる。以後はプロデューサー、実業家として活動。「インディ・ジョーンズ」、「タッカー」などを製作。75年に設立したインダストリアル・ライト&マジック(ILM)は世界一有名な特撮専門スタジオである。
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2004年12月5日 |
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