ウディ・アレン
初演出の舞台 後味ほんわり

2003年5月28日(水)ニューヨーク【朝日新聞】
ウディ・アレン 映画監督ウディ・アレンが、初めて舞台の演出を手がけたことで話題の「ライターズ・ブロック」が好評に迎えられている。
お得意のコメディで、脚本も自身で書いた。そのためか、スクリーンに展開するアレン映画の「三次元版」との見方も。「映画と同様、後味はほんわりして、人間への希望と懐疑が少し増すことだろう。過去の戯曲からの拝借が多いけれど」とニューヨーク・タイムズ紙。
限られた数の観客をしっかりつかむアレン映画のように、上映は劇場街の中心を外れた小さなオフブロードウェーで。5月15日に開幕した。前売り券は完売。

アレン監督は、これが初めての舞台演出になるのであります。これは予測外の計算であります。アレン映画の特徴は、私小説的で、手作りの暖かみがするところであります。どちらかというと舞台演劇風の作風に近いものであります。アレン自身も、もとはスタンダップ・コメディアンで、人前で芸を披露したものであります。であるから、長い芸能キャリアを持つアレンが、今まで一度も舞台劇を演出したことがなかったのは、予測外であります。アレンは、煮て食おうと焼いて食おうと、根っからの映画作家だったのであります。舞台劇ではどういう演出をしたのか、気になるのであります。