日テレ
「サブリミナル」
指摘受け削除

2004年2月16日(月)【読売新聞】
日本テレビ系のバラエティ番組「マネーの虎」が、一万円札の福沢諭吉の顔を0.2秒(1秒30コマ中6コマ)だけ挿入する映像を毎週、冒頭で流していたことが分かった。
日本民間放送連盟の放送基準は、肉眼で知覚できない映像を挿入し、潜在意識に働きかけるサブリミナル的表現手法を「放送に適さない」としている。日本テレビ広報部は「映像が肉眼で確認できるためサブリミナル表現ではないが、短いカットをことさら使用する必要もない」として、9日放送分から問題の部分を削除した。

サブリミナルが悪いことか、そうでないかは人それぞれの価値観で変わってくるのであります。しかしでありますが、サブリミナルの事実を知ったときには、他人に感情を翻弄されているような気がして、あまりいい気持ちがしないかもしれません。ですから、テレビでは遠慮すべきでしょう。
私奴が考えますに、何気なくみるテレビと違って、映画をわざわざ見るということは、それなりに何らかの刺激を求めているということですから、映画の上ではサブリミナルに似た演出も、視覚効果のひとつとして許すべきかと思うのであります。実際に「エクソシスト」、「RAMPO」(奥山和由監督)、「ファイトクラブ」などではサブリミナル効果が使われたのであります。知覚できる程度であれば、サブリミナル効果は、なかなか面白い演出になると思うのです。ただし、これはあくまで監督の意図としての演出を許すものでありまして、映画とは関係のない広告的サブリミナルは断じて反対であります。

2004年2月22日